フッ素の力

2011.11.03 / 予防歯科 / Author:

こんにちは。今日も過ごしやすい天気ですね。

さて、むし歯の予防効果の高い「フッ素」ですが、ではフッ素ってなに?どんなふうに効くの?となると皆さん説明できますか?

フッ素は自然界に存在する微少ミネラル成分で、天然の元素です。

健康な歯は、むし歯菌の出す酸によって溶け(脱灰)たり、唾液のなかのミネラルによって修復(再石灰化)されたりしながら、バランスを保っています。

ところが、脱灰が多く再石灰化が足りない状態が続くと、むし歯ができはじめてしまうのです。

こんな歯の修復を助けるのがフッ化物。フッ化物には、

  1. 歯が修復されるスピードが速くなり修復される量も多くなる。
  2. 修復された歯の結晶が、もとの歯の結晶より固く丈夫になる。
  3. 抗菌作用がありむし歯菌の働きを抑える。

 

    という3つの働きがあり、むし歯予防にたいへん役にたつのです。

    毎日ハミガキを頑張っていても完璧にみがけている人はいません。しかも歯の形はデコボコ。

    溝や歯間など歯ブラシの届かない場所だらけです。

    だからこそ、フッ化物を使う意味があります。

    日本人のむし歯は、医療体制の整った先進国の中で比べると、ダントツ多いこと、ご存じですか?

    先進国の中で比べると、なんと日本の12歳のむし歯経験数はダントツ多く、新興国や発展途上国も含めた188ヵ国の一人平均のデータと比べても、むしろ少し多いくらいのレベルなのです。

    日本は世界レベルからいうとフッ化物の利用にそれほど積極的ではありません。フッ化物濃度を調整した水道水やフッ化物タブレットなどによってフッ化物を体の中に取り入れる全身応用は残念ながら行われていません。

    ご自宅で使用して頂く歯磨き剤も日本では、1000ppm以下と濃度が定められています。

    歯科医院で販売している歯磨き剤はすべてフッ化物濃度が表記してあります。そのほとんどが950ppmです。

    そういった濃度の高い歯磨き剤と、年に3~4回程の歯科医院でのフッ素塗布を継続して定期的に受けると、効果が高くなります。

    「むし歯が発見されたら歯医者に行くので、定期的な検診は結構です」とおっしゃる方もいますが、費用的や肉体的な労力を考えると、検診を定期的に受けた方が負担は軽くなります。

    しかも治療をしてしまうとそれなりに色々なリスクも生じてきます。2次う蝕になったり、それが進行して歯の神経を取るようなリスクです。

    歯は何も治療していない天然歯が一番良いに決まっています。

    話がそれましたが、皆様、どうぞ、フッ化物入り歯磨き粉をお使いになって下さい。

    そして、定期的な歯科医院でのフッ素塗布。

    では、また・・・。